皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。—RS総合探偵事務所スタッフ一同-

さて、新年一発目の更新です。
昨年の浮気調査のご相談をいただいた中での事例です。

和泉市にお住いの奥さんからのご相談だったんですが、旦那が浮気していて浮気調査をやってみたいというんですね。
で、こちらとしては、もちろん旦那さんの情報もヒアリングはするんですけど、その前にまず、「なぜ浮気が疑われるのか?」を聞くんですよ。

「旦那が浮気している」と思った動機は何ですか?ということです。

すると、その奥さん、なんと!1ヶ月程前に自分でラブホテルの現場押さえたっていうんです。
友だちに協力してもらって、スマホで写真も撮っているんです。

しかも、旦那さんと浮気相手が車に戻ってきたところを突撃しているわけですよ。笑
さらに、その浮気相手の女性を車の中に拉致ってですね、住所やら名前やらも聞き出しているんです。
すべて録音も取っていますしね。

これ・・・もう証拠ありますやんっていう話なんですよ。

でも、その奥さんが言うには、突撃した後にその浮気相手の女性と話をして、もう二度と旦那さんと会わないという約束をさせているんですが、どうやらまだ密会しているらしんですよね。
ただ、一度突撃しちゃってるんで、警戒心が半端ないと。
さすがにこの状況で、素人では密会している現場を押さえられないというわけです。

で、旦那さんはというとですね、それ以来、言葉の暴力がひどいらしく、「出ていけ!」とか「離婚せぇ!」ってことを毎日のように言ってくるんですって。
まだ幼い子供さんもおられましたし、旦那さんが怒鳴り出すと泣くわけですよ。毎日そういう状態が続いていると。

そこで、奥さんとしては離婚する気があるのかないのかという話になりますよね。
じゃあ「離婚する気はある」というんですが、少し事情がありまして、、、長男の嫁なんですよ。
二世帯で暮らしていると。
さらに、旦那さんの親は完全に息子がかわいいもんで、この事実を話しても、真剣に取り合ってくれないどころか、なぜか奥さんが責められるといった状態。
さらにさらに、奥さん側の両親はすでに他界していて、兄弟姉妹もいないので、頼るところもないという状況。

確かに普通の浮気された奥さんと比較して、身寄りがいないというのは状況的には厳しいと思います。

ただ、これはもう浮気調査やる意味ないですよね、絶対。笑
だって証拠あるじゃないですか?普通に。浮気相手も認めているわけですよ。
なんならその録音の中で、金額の提示まではしていないものの、慰謝料としていくらかの金銭は支払う意思があるってことも明言しているんですよね。

で、奥さんとしては、現状すぐに生活環境を変えることができないということと、正直ね、旦那さんが怖いんですよ。
ラブホテルまで突撃したにもかかわらず、その毎日のように続く旦那さんの脅しに耐えかねているんです。
「しばくぞ!はよ出ていけ!」とか「絶対慰謝料とか請求すんな!」ってすごい剣幕で怒鳴り散らされてるんですよね。

だから現状では慰謝料請求できないが、今後のためにできるだけの証拠を集めておきたいというわけですよ。。。
また、よくおっしゃっていたのが「〇〇だったら、もっと〇〇できたのに」とか「〇〇があれば〇〇していた」とか。

いやいや、今でも十分慰謝料の請求は可能だし、旦那さんに対して離婚の条件であるとかね、有利に話を進めれる状況にはあるわけです。
万が一、旦那さんに暴力でも振るわれようもんなら、それはそれで別件の話になってきますし。

ですので、浮気調査に関してはこれ以上やる意味がないのでお断りはしたんですが。。

これねー、こちらからすると、何をするにしてもできない理由を探しているように見えるんです。
確かにその奥さんの状況は辛いものがありますよ。
でも、今の現状が辛いからといって、もう材料が揃っているのに何もしないってどうなんですかね?
そして、なぜかもう一度浮気調査をしたがっている。。

じゃあ仮にね、その密会現場を押さえたとしましょうか。
その奥さん、どうすると思います?

たぶん、「何もしない」んですよ。理由をつけてね。
正確に言うと「何もできない」という方が正しいかもしれません。

結局、何が言いたいのかというと、この奥さんは戦略不足なわけですよ。
ただ単純に浮気現場を押さえて、感情のままに突撃したまではいいんですけど、その後の戦略までは考えていなかったんですよね。
自分の状況とか、子どものこととか、離婚後のことやもちろん慰謝料請求のこととかね。
自分で武器をゲットしたけれども、使い方がわからないし、使うのが怖いもしくは使った後が怖いという状況なんです。
だからもっと武器がほしいと。
不安で不安で仕方がないから、相手を責める材料をもっと欲しい、そうすれば私だって旦那や浮気相手に勝てるはずだと思っているんです。

ほんとはもう最初から重大な間違いを起こしていたんですね。
浮気現場に突撃というのは、もちろん稀にですけど、やった方がいい場合もありますが、基本やりません。
また、身寄りがないという状況も考慮せず、別居もできない状態、つまり突撃後も毎日旦那さんと顔を合わす状態が続くと。
そして毎日のように言葉の暴力を浴びつつ、いつ本当に殴られるかわからない状態となり、変な強迫観念みたいなものが植えつけられた結果、なにもできない。

この事例のように、みなさんも「浮気調査で証拠を押さえる」というのも重要ですが、トータル的な戦略を考えてからやりましょう。
大事なのは、調査後なんです。

なにせ、相手は既婚者であろうが平気で不倫する頭のネジがぶっ飛んだ奴らなんですから。
通常のやり方では通じない相手なんですよ。

だから、戦略が大事なんです。

そのためには、まずはプロに相談して下さい。
少なくとも、みなさんより経験も知識もあるわけですから、個々の状況とか調査後のこととかも見据えて、総合プロデュースしてもらわないと、今回の事案のような結果になりかねません。
ただでさえ、デリケートな問題ですからね。

ちなみに、その奥さんは相手に慰謝料請求をせず、当面の生活費と引っ越し費用だけを旦那さんからもらい、離婚したみたいです。
無理矢理、念書的なものも書かされたらしいですが。。。
念書の内容がどうあれ効力はなさそうなので、今からでも慰謝料請求だけでもすればいいんですけどね。
本当にもったいない話です。

調査依頼するしないにかかわらず、自分の場合はどういう戦略が必要なのか気になった方はお気軽にお問合せください。